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06.16 > 『エレクトリック・マイルス1972-1975』、『リヴァーサイド・ジャズの名盤50、発売されています。
05.17 > 『ビートルズとボブ・ディラン』、『en-taXi No.29』更新しました。
BY / HigaKen

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クワタ、ロック・ステディ、マイルス新作
2008/10/19(Sun)

『クワタを聴け!』を書いていた時、いつもとちがう疲れを感じ、それは「歌詞の意味がいちいちわかってしまうこと」に起因するものだったが、それに関連したことを花村萬月氏が『青春と読書』(集英社の新刊案内小冊子)の「ロック・ステディ」で書いている。
「ロック・ステディ」は毎月楽しみにしている、数少ないロックに関する連載。しばしばマイルスやローランド・カークまで話が及び、ブートレグという言葉もフツーに出てくる。花村さん、かなりの”マイルス者”らしい。
というわけでマイルスの新作が届いた。

・Complete Live At Odeon 1983 Vol.2 (So What:2 cd)

これに関しては現在アサヒ・コムで紹介中(今回は変則的で16〜26日まで掲載)

・Israel 1987 (Cool Jazz:1 cd)

1987年6月3日、イスラエルでのライヴ。「ワン・フォン・コール」から「ムーヴィー・スター」まで8曲収録の1枚物。ベースはダリル・ジョーンズ。これはサウンドボードだろうか。一部インコンプリあり。

・Complete Melbourne (Cool Jazz:2 cd)

メガ名盤『ディープ・ダウン・アンダー』(聴けV8:P930)は最後の「ポーシア」がインコンプリという傷を負っていたが、ついに待望のコンプリート盤が登場。88年5月2日メルボルン・ライヴ。2枚組、最高の音質、最強のアイテム。

・Brussels 1988 (Cool Jazz:3 cd)

88年10月29日、ブリュッセルでのライヴ。全17曲の強力3枚組。こちらも音質、バランスとも問題なし(ただし上記メルボルンよりは劣る)。ジョーイ・デフランセスコ、ベニー・リートヴェルド参加。
カインド・オブ・ブルー50周年にマクラフリンにマーギッツァ
2008/08/29(Fri)

Kind Of Blue:50th Anniversary Collectors Edition (Columbia/Lagacy:2CD+DVD+LP+60p book+poster)

近く『カインド・オブ・ブルー』50周年記念として2種類(通常版とコレクターズ・エディション)のスペシャル・パッケージが発売される。ただし音源、映像いずれも初登場はなし。以下はコレクターズ・エディションの概要。

・Disc 1:『カインド・オブ・ブルー』+既発「フラメンコ・スケッチズ」別テイクならびに既発EP『エヴォリューション・オブ・ザ・グルーヴ』収録「フレディー・フリーローダー」(false start)+セッション時の会話少々。
・Disc 2:『1958マイルス』4曲+《ソー・ホワット》(1960年4月9日オランダでのライヴ)
・Disc 3(DVD):既発『カインド・オブ・ブルー』デュアル・ディスク収録の25分ドキュメント「メイド・イン・ヘヴン」+『ザ・サウンド・オブ・マイルス・デイヴィス』(59年「ロバート・ヘリッジ・ショー」)
・Disc 4 (LP):『カインド・オブ・ブルー』

●Michigan 1970 (One And One:1 cd)

マクラフリンを含むマイルス、ショーター、チック、ホランド、デジョネット、アイアートという、ありそうでなかなかない顔合わせのライヴとして人気のあった70年2月21日ミシガン、アナーバー・ライヴがついにその顔触れにふさわしい音質で再登場した。ヒゲ面のマクラフリンを含むグループ・ショットのジャケット(表裏2枚)も珍しい。イッツ・アバウト・ザット・タイム、アイ・フォール・イン・ラヴ、サンクチュアリ、ブリュー、マスクァレロ、テーマの約50分。必聴。

●Macerata 1989 (Cool Jazz:2 cd)

1989年7月18日イタリア、マチェラータでのライヴ。サックス、リック・マーギッツァ。オープニング、《イントルーダー》。上質のオーディエンス録音。ハンニバル、ミスター・パストリアス、ジリ、ジョジョなど『アマンドラ』の曲が特にいい。
エヴァンス続報
2008/08/14(Thu)

・Live In Koblenz 1979 (Cool Jazz:2 cd)

1979年12月5日ドイツでのライヴ2枚組。ウエスト・ウィンド→ギャンビットから8曲収録盤が出ているが(新エヴァンスを聴けP320)、今回は全19曲のコンプリート・エディション。しかも録音当事者が所有していた第一世代のテープがソースというだけあって、音質、バランスとも過去最上のものとなっている。既出8曲に加えて、アップ・ウイズ・ザ・ラーク、スプリング・イズ・ヒア、ポルカ・ドッツ、ミッドナイト・ムード、マッシュのテーマ、ア・スリーピング・ビー、ターン・アウト・ザ・スターズなど収録。ベースはマーク・ジョンソン、ドラムスはジョー・ラバーベラ。

さらに10月下旬には、傑作『ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング』などワーナー時代の諸作ならびにハービー・マンとのアトランティック盤『ニルヴァーナ』が<紙ジャケット仕様/SHM-CD>で発売される予定。
マイルスV7&新エヴァンスを聴け追加情報
2008/08/08(Fri)

●マイルスを聴けV7

・Live From Cafe Bohemia (So What:1 cd)

ジョン・コルトレーンを含むファースト・クインテットの「カフェ・ボヘミア」における初登場ライヴ。《ギャル・イン・キャリコ》や《ステイブルメイツ》がうれしい。56年9月15・29日,57年4月13日のステージから。懸念される音質はまったく問題なし。特にポール・チェンバースが鮮明。

・Malm The First Concert (So What:2 cd)

73年10月24日スウェーデン、マルムでのライヴ。この日のセカンド・コンサートはすでに登場しているが、今回はファースト・コンサート。最後の《ライト・オフ》から《プレリュード》の流れは”ク〜ッ”だが、音質はコモリ状態。年季の入ったマイルス者以外は要注意。

・Boston Commons '82 (Sapodisk:1 cd)

82年7月12日、ボストンにある広大な公園ボストン・コモンズでのライヴ。当日はパット・メセニーとのダブルビル、たまたま現場にいたが、オトはもっと悪かった印象がある。うまいオーディエンス録音。バック・シート、イフェ、アイーダ、ピエールの4曲。

・At Pier Six Pavilion (Sapodisk:1 cd)

86年8月30日ボルチモア、インナーハーバーにあるパヴィリオンでのライヴ。最高の音質と最上のバランス(ステレオ)、約74分にわたって86年マイルス・バンドのベストがたっぷり味わえる。ロベン・フォードとフェルトン・クリューズの健闘が印象的。

●新エヴァンスを聴け

・Grand Parade Du Jazz '78 (Cool Jazz:2 cd)

78年7月7日ニースにおける、リー・コニッツ、スタン・ゲッツ、カーティス・フラー、クリスチャン・エスクーデが参加したライヴが最高音質で初登場。
この日のライヴは、その一部が『ライヴ・アット・ニース』として登場しているが(新エヴァンスを聴けP298)、収録曲が微妙にちがう、よって『ニース』を手放してはならない。
エヴァンスとフィリー・ジョーが、会場近くの教会で鳴る鐘の音に合わせて即興で彩りを添え、エヴァンスが「グリーン・ドルフィン・ストリートをやろう」とフィリーとマーク・ジョンソンに告げるシーンも、さらに鮮明に、よりドラマティックに聴くことができる。内容は以下の通り。

●Disc 1: Trio (Evans, Marc Johnson, Philly Joe Jones)

1 Nardis
2 Theme From Mash
3 The Peacocks
4 In Your Own Sweet Way
5 On Green Dolphin Street
6 Evans Interview

●Disc 2: Trio with Guest

1 Like Someone In Love (with Lee Konitz)
2 You Don't Know What Love Is (w.Konitz)
3 What Is This Thing Called Love (w.Konitz)
4 Lover Man (w.Stan Getz, Curtis Fuller, Christian Escoude)
5 When I Fall In Love (only trio)
6 All The Things You Are (w.Getz, Fuller, Escoude)
7 Evans Interview
マイルスとジミヘンそしてロスト・クインテット強力盤などなど
2008/07/11(Fri)

先日の大阪でのイヴェントや『エンタクシー』最新号の連載に関して、いくつか質問のメールをいただいた。一部追加情報もあるので、この場でまとめてお答えしたいと思う(質問は割愛しますが、だいたい想像はつくと思います)。

●マイルスとジミ・ヘンドリックスが一緒に演奏したのは、ジミヘンが借りていたマンハッタンのアパートの一室。カセットテープに吹き込まれた曲は、おそらく《Ships Passing In The Night》。そのテープはジミヘンの遺族が「値打ちをわからないまま」どこかに死蔵している可能性大(次号『エンタクシー』で詳述)。
●ベティ・デイヴィスがなびいたのは、ジミヘンではなくエリック・クラプトンだった(マイルスは誤解したまま他界した?)。
●定説の「当日の朝5万ドルを要求したために共演がボツになった」はデマ(次号で詳述)。
●どちらが共演をより強く望んだのか。答=ジミヘン(これも次号で)。
●パーカッションのジュマ(あるいはユマ)・サントスとジュマ・サルタンは別人である(当然です)。
●マイルスにとって初のエレキ・ベース共演となったハーブ・ブシュラーを含むギル・オーケストラとのライヴ(68年4月、バークレー)はマスター・テープが不明あるいは最初から録音されていなかった。よって存在していたとしてもオーディエンス録音のみの可能性大(これについてはハーヴィー・ブルックスを中心に次々号:12月発売で詳述)。
●『オン・ザ・コーナー』が踊れないのは、マイルスとスライの間に”インド”がはさまっているからだと思います。

★追加&補足情報。

●発売中の『エンタクシー』では、ジミヘンとサム・リヴァースの共演場所を「ヘンドリックスがウッドストックに借りていた邸宅」としたが、先日発売された「ワックスポエティック」に掲載されたリヴァースのインタヴューによれば、ウッドストックの前にニューヨークでも何度かジャム・セッションをしたとのこと。

http://waxpoetics.com/issues/issue_29/

●ローランド・カークとジミヘンのロンドン「ロニー・スコッツ・クラブ」でのジャム・セッション・テープが存在すると言われていたが、カークでもジミヘンでもなく、まったく別のミュージシャンが演奏しているテープだった模様。したがって両者のテープは存在しないか、コレクター間にも出回っていない?

というわけで、マイルスの新作が届いた。

・The Lost Fleet (Hannibal:2 CD+DVD)

ロスト・クインテット最高傑作『スウェディッシュ・デヴィル』が究極のヴァージョンアップ盤として新装登場した。プレスCD2枚組+DVDの豪華版で、音源・映像とも最近再放送されたヴァージョンが使用されている。雰囲気を壊していたDJの喋りもなく、モノラルだった音はトゥルー・ステレオに近い状態まで蘇生している。演奏は1969年11月5日ストックホルムでのライヴ。ボーナスDVD(53分)は前日4日コペンハーゲンのプロ・ショット/デジタル・リマスタリングと、これはもう久々に大声で「聴けっ!!」の超強力アイテム。ジャケットもすばらしい。

・Mr.Pastorius Live 1989 (Cool Jazz: 2 CD)

上掲盤があまりにも圧倒的なのでカスむが、いやいや決して悪くない89年8月28日カリフォルニアでのライヴ。会場がクラブ仕様ということもあって臨場感いっぱい。1曲目《パーフェクト・ウェイ》から最後の《ドント・ストップ・ミー・ナウ》まで全12曲。ちなみにマイルスはジャコを知らず、《ミスター・パストリアス》という曲名はマーカス・ミラーが勝手に付けたもの。
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